【名曲で辿るK-POPの歴史】懐かしの第二形態(前編)
前回の記事で念仏ソングについて書いたら、昔のK-POPが懐かしくなってしまった…。
もふ山です。
アラサーの私が物心ついた頃の日本は、ちょうどギャルが絶大な力を持っている時代でした。
で、ギャルのたしなみといえば「パラパラ」。
私の中で「昔のK-POP」というのは、このパラパラに似た部分があるなと感じています。
だから新鮮であると同時にどこか懐かしかった。
ポップなリズムと覚えやすいメロディ、思わず真似したくなるキャッチーな振り付け。
ちょっと不完全で、だけど癖になる中毒性…
あの頃のK-POPはシン・ゴジラで言う第二形態だったんです。
しかも本当に名曲が多かった。
というわけで、蒲田くん時代の曲とともにK-POPがどのような変化をしていったのかを振り返ってみようと思います。
今はもう第四形態なんで、このシリーズが完結するのはしばらく先になりそうな予感…。
今回スポットを当てるのは、主に5~9年前。今やスターとなったグループも、まだイモっぽさが残ってる時代です。
K-POPなぞよく知らん、音楽は邦楽と洋楽オンリ-!そんな方々にも見て欲しい。
聞きおわったら、どれかしらの曲が頭で無限ループしてるんじゃないかな。
異言語の違和感、視覚面の圧、繰り返される音のくどさ…どれも後からジワジワと快感に代わるから。
※ちなみにいきなり第二から入るのは、第一形態(ソテジ~H.O.TやS.E.S、Fin.K.L、BOAなどの時代まで)だと私がリアルタイムで見てた情報があまりにも少なすぎるからです。
ではでは、疲れた社会人の皆様…たまにはK-POPで頭のネジ外してみよーぜ!!
華の2007年デビュー組
のちに日本で韓流アイドルブームがおきた時に、人気を牽引したグループが多数誕生したのがこの年。
WonderGirls
フックソングの女王、ワンガ。所属事務所JYPエンターテイメントの社長パク・ジニョン氏がブラックミュージック好きということもありアメリカン、レトロポップな雰囲気が彼女達のカラーでした。このNobodyの写真とかドリームガールズっぽいよね。
Tell me (2007年)
「Tell me Tell me T T T T T Tell me~♪」
StaceyQ の Two of heartsをサンプリングして生まれたこの曲は韓国でテルミーシンドロームを巻き起こすほどの大ヒット。
発売されて数年経ってからKポにハマった人でも、何かしらのタイミングでこれを必ず耳にしていると思う。今も色あせない名盤である。
にしても、メンバーのファッションから時代を感じるな…。
So hot (2008年)
「I'm so coolなんのむいぇっぽよ I'm so fine なんのむめりょぎっそ I'm so cool なんのむもっちょ I'm so so so hot hot♪ 」
上のTell meが80年代のダンスミュージックを意識して作られたのに続き、更に時代を遡ってSo Hot は70年代、続くNobodyは60年代復古…。
レトロ路線を確立し、韓国におけるアイドルブームの火付け役となりました。
Nobody (2008年)
「I want nobody nobody but you~♪」
のちに事務所の後輩2AM グォン姐さんの持ちネタと化すノバデ。
なお、このミュージックビデオの中でトイレに籠もって「紙が無い!」と助けを求めているおじさんこそが、これら3つの名曲全ての作詞作曲を担当しワンガを生み出した名プロデューサー兼社長のパク・ジニョンである。
嘘だろって思うよな。
韓国の小室哲哉と言われているジェワイペッおじさん。
実はこの方、延世大学(日本でいう慶應みたいなとこ)出身で185cmという高スペック。小栗旬よりでかいぞ!……どうでもいっか!
KARA
日本でK-POPが流行するキッカケになったのは、やはりKARAですよね。この当時のKARAは完璧だった…。
グループとして最も重要なメンバーバランスも、曲と振り付けのクオリティも。
何度も書いてますが、私の中でKARAはMAXの再来でした。
もう少し若い年代の子達にとってはSPEED的存在でしょうか?
Honey(2009年)
「Oh baby Honey Honey Honey~♪」
指についた蜂蜜をぺろっとなめるような振付が可愛い!
この曲は、KARAが音楽番組で初めて1位を取った曲でもあります。
ジヨンちゃんとか、この当時まだ15歳…みんな幼い感じがしますねぇ。
Mr.(2009年)
一番のヒット曲、ミスター。K-POP好きでなくとも、聞いたことがあると思います。
みんな真似してたヒップダンス!この部分はメンバーニコルちゃんが考えたものだとか。
ボーイッシュなへそ出しパンツスタイルにサスペンダーという、この衣裳も良かったよね。
LUPIN(2010年)
で、個人的にはこの曲がすごく好きなんです。「Catch Catch Hallo Hallo」のリフレインと非常階段ダンス…
振り付けが全体的に好みなんだよな~怪盗ハラちゃん、最高よ~~~~
本国では三大歌謡番組で初の3冠を取った大ヒット曲です。なぜこれを日本での活動曲に入れなかったのか…。
アーティスティックな面を持ったKARAを、日本の色に染めアイドルという枠の中に閉じ込めた大人達はタンスの角に小指100回ぶつけろ…。
(すごく根に持ってる)
なお、私が好きなKARAのこれらの曲は全て、ハン・ジェホさんとキム・スンスさんを主とした音楽プロデュースチーム「SWEETUNE」の作。
超ヒットメーカー!日本だとSMAPのFeel itや山下智久さんのCandyなどを提供してたり。bump.yのKISSやNewDayもこの方達の作品です。
少女時代
KARAと人気を二分して居た少女時代。
特に推しはいないんですが、曲に関してはめちゃくちゃファンです。
初めてソシを観た時、美の基準の違いに驚きました。
そんなに脚好き!?って思った。
GENIE (2009年)
美脚ダンスで一世を風靡した伝説の曲。
元々ヨーロッパの制作チームの作品のようで、SMはその権利を買い取ってGENIEを作ったとされています。*1
振付は日本人ダンサー、仲宗根梨乃さん。ご本人が踊る動画がかっこいんだ、これが!
Gee (2009年)
カラフルなスキニーパンツの衣裳が印象的だったこの曲。
サウンドも振付も魅力的なんですが、なんていうか男性にパロられる事が多すぎて…
本家のMVを改めて観た時の浄化っぷりがヤバイ1曲です。
SUPERJUNIORとSHINeeによるカマ騒ぎ回。
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この時のヒシカすごく好きでした…。I sayヒ! You sayシカ! ヒ!(シカ!)ヒ!(シカ!)
全力83ラインの尊さ。イソンミンの顔に似合わない胸板もいいよ~~
事務所の垣根を越えたJYP参加回もまたよし。
あとはなんていうかSMAPの中居くんが「昭和時代」をやっていた時の記憶が強すぎる。
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……やはり少女時代は女神なのだ。
Oh! (2010年)
これまた韓国特有の文化に驚いた曲。
向こうの男性は「オッパ!」(年下の女性から年上の男性に対する呼称)と言われるのがたまらないらしいですね。
運動部の女子マネをやって部の先輩と付き合うなどという甘酸っぱい青春の経験などなく、ある種治外法権な女子高で強くたくましく育って
しまった私には、ちょっとフルで観るのがキツい曲でもあります。
俺もこんなJK時代を送りたかったさ…(歯ぎしり)
さて。これまでの曲を聴いた時点でわりと感じたと思うんですが、K-POPって欧米の要素を自国の感性でかみ砕いて作られた感じがする。
(これはJ-POPも同じで、洋楽に影響されつつも日本の口に合う形に変化している。)
韓国にしかないもの・韓国人の感性じゃないと生み出せないものがあったからこそ、私はK-POPというコンテンツが大好きなのです。
日本人は不思議と外国に対する憧れが根底にあるじゃないですか。私の場合は、その対象となる外国の1つに韓国がある感じです。
ちなみに中国の京劇や映画も好きで観に行くし、インド映画も大好き。(ただの派手好きとも言う)
その国ならではの美とか価値観がちりばめられている文化が好きなんです。
…ふぅ。本当は名曲20個くらい羅列しておしまい!ってしようと思ったんですが、想像以上に1つ1つに魅力がありすぎて…。
3グループ言及しただけで5000字越えたので、一旦区切りますね…。(虫の息)
後編では同じ年代のボーイズグループとか、他事務所でヒットを出したグループ(BEGやT-ARA、オレキャラなど)について書いていこうと思います。
ではまた次回。
※プロの音楽・アイドル評論の方からすると、違うよ!っていう部分も多々あるかと思いますが、そのへんに居る素人OLが書いたものなので、何卒寛大な心で見て頂ければ幸いです。
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*1:ウズベキスタンのディネイラというアーティストの「Raqsga tushgin」とそっくり!などと色々言われたりもしていましたが。真偽のほどは定かではありません。ちなみにNathalie makomaは公式のカバーとして「I just wanna dance」を発表しています。全く違う雰囲気になるのが面白い!